『Rewrite+』好きなところメモ

ネタバレあり。

 

ちはや

瑚太朗の葛藤とそれを肯定してくれるちはや

短い青春の日々だ。

あっという間に過ぎていく学校生活だ・

…なにか、ひとつでもいい。残るものが欲しかった。

ちょっとした非日常でもいい。それを分かち合えるような…。

こんなすげえことやったんだぜ、みたいな…それを共有するやつらと、未来で馬鹿話できるような。

そんな、青春に残る大事な、たった一つのこと。

瑚太朗

「…新しい何かだよ」

こっぱずかしい思考は言葉にならない。

青春とかいう単語、真面目に口にするとこんなハズいものはないと思う。

瑚太朗

「…そうなんだよなあ」

こっぱずかしいなんて思って、どっか斜に構えてたからなんだよ。

浮いていたのはなにかのせいじゃない。

それならそれなりに、できることはいくらだってあったんだ。

ちはや

「…はあ」

瑚太朗

「なんか、周りのやつらから浮いてるじゃん、俺」

ちはや

「…そうです?」

瑚太朗

「どっか違うなーって思う」

「でも一緒の奴らが欲しかったんだよ」

…今のメンバー、みんなどっか外れた連中ばっかりだ。

みんな外れてたら、それはみんな一緒って事だ。

瑚太朗

「んで、焦っててさ…」

「オカ研とか、最後のチャンスな気がした」

ちはや

「…なんか、意外です」

瑚太朗

「なにが」

ちはや

「私、結構楽しいですよ。瑚太朗のやることとか」

「みんなそう思うと思ってましたし、だから、もっと友達とかいっぱいいると思ってましたし」

瑚太朗

「違うんだよな…」

仮にそう評価されても、だ。

人間関係なんてのは才能ちょっぴり、あと努力くらいで作れるもんみたいなんだ。

逆に言ったら……。

瑚太朗

「そういうの、作る努力しなきゃ出来んもんなんよ」

俺はそれを完全に放棄していた。

それは十二分に後悔に値する。

ちはや

「うーん」

考えながら、首の後ろを掻く。

ちはや

「でも、出来てるじゃないですか」

「私、バカですから上手く言えないですけど」

「『出来てるか?』って訊かれたら、私は『出来てます』って応えるって信じてます」

瑚太朗

「………」

「…能天気ね」

「は、はい!?なんですかせっかく珍しく褒めてあげたのにっ!!」

瑚太朗

「…そっか」

出来てるんだ。

報われた気がした。

焦ってた俺が。

違うんだ。そうじゃない。ああじゃない。こうしたいんだ。

…何故しないんだ。何故出来ないんだ。

ずっと、そう考えていた俺が。

こいつが、楽しいと思ってくれてる。

俺だって、よくよく考えてみたら。

瑚太朗

(…こいつと一緒にいたら、楽しいな)

ドジで素直じゃなくて怪力で色々とアレだけど。

…くだらない付き合いしかしてこなかった気もするけど。

瑚太朗

「…そうね」

こいつと話してるときの俺は、笑っていた。

今、ようやく気付いた。 

 表情豊かなちはや

 

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ミドウ戦

行くぜ……。

最後の賭けだ……ッ!!

瑚太朗

「俺が炭クズになるか、お前の盾を砕くのが先かッ!!」

ミドウ

「てめえの道と俺の道はすでにぶつかり合っている!ならばどちらかが消える宿命ッ!!」

「てめえの甘っちょろい道なんざドス黒く焼き尽くしてやるよォォォオォオーーッ!!」

(中略)

炎を突き破る。

最後の強化…皮膚の再生能力向上。

焼かれてもすぐに治るなら、数秒は耐えられる…!!

ミドウ

「だが…!!」

「弾きかえしゃここでてめえは終わりだぁぁぁーーッ!!」

瑚太朗

「……!!」

元々、オーロラの強度や威力は十分だったんだ。

クリボイログの触手はこれよりも硬かった。それを砕いてるんだから。

足りないのは、俺自身の腕…。

反発をちはやの力で抑えれば…!!

瑚太朗

「砕けろおぉぉぉぉぉぉーーーーーッ!!」

 ここでRewrite-instrumenntal-流れるの激アツすぎる。

 

ミドウすき

ミドウ

「…気に、いらねえ…」

「テメエはなぜそれを持っていられる…」

「俺にはなぜそれがない…!」

怨嗟の声。

ミドウを突き動かしていたのは、その怨嗟ゆえだ。

瑚太朗

「……」

力が欲しかった。

何かを持っていられるだけの力が。

ミドウは、遅かったんだ。

それは、誰にでも与えられるものではないから…。

こいつは、俺だ。

俺のありえたはずの道だ。

哀れみでも、同情でもない。

瑚太朗

「………くそっ」

なぜ俺たちは、こうして見下し、睨み上げる立場になっている…?

何が悪かったかと言えば…。

こんな世界だ。

ちはや

「あなたは、うらやましかったんですよね、瑚太朗が…」

ミドウ

「…俺が、だと?」

「………」

「俺も…」

「てめえみたいな力があったら…」

「………」

「くだらねえ…」

一瞬、涙が見えた気がした。

それは、炎上ですぐに蒸発し、消えてしまう。

ミドウ

「テメエは、俺に勝った。俺は、負けた…」

「テメエの道は先に進む。俺の道はここで終わる…それだけだ」

瑚太朗

「…お前は、ガイアに引き渡す…それでも俺を襲うようなら、何度でも…」

ミドウ

「何度でも、だぁ?」

「ヒャハハハハ…命のやり取りに何度でもはねえんだよッ!!!」

「今でめえが踏み込んでいるのはその領域だ…!」

「俺の歩けなかった道を、てめえは歩いていく…」

「俺はそれを地獄から眺めていてやるよ…!」

瑚太朗

「………」

…わかるんだ。

けれど、どこまでも分かり合えない。

このミドウという男とは…。

ミドウは、ミドウの歩けなかった道、といった。

ちはやのいうとおり、こいつは…。

 

食いしん坊ちはやかわいい

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暴走した瑚太朗を咲夜が止めるところ

…体中の力が抜けていく。

強大な魔物を操るには、相応の精神力と、体力を消耗する。

けど…私だって、元ガイアの魔物使いだ。

これくらい…。

咲夜

「…手にした力は二つ…」

「これで五分です、瑚太朗君」

白い羽毛のように、羽衣のように、白い布の破片が舞う。

どこへいても私を守っていてくれた咲夜の力が、今、咲夜に戻った。

咲夜

「瑚太朗君…」

「守るということは、時に力を振るう事…」

「けれどそれは、本当に難しいことなんですよ…!!」

(中略)

俺、強いじゃん。

けど…。

…咲夜には、勝てなかった。

羽毛のように、白が踊る。

俺の光を包み込む。

俺は…。

咲夜

「眼を、覚ませ…」

天王寺瑚太朗-----ッ!!!」

咲夜の拳に打ち据えられた。

…あぁ。

理性がどうとか、そういうのじゃない。

俺は俺の意思で。

こいつに勝ちたかったんだなぁ…。

だって、ちはやのこと…。

本当なら、俺が守ってやりたかったんだもん…。

 

またお前かミドウ①

瑚太朗

「あぁ…」

「なるほどね…」

「お前、俺と一緒なんだな…」

「違いますよ。あなたが私と一緒なんです」

「…感じたんですよ。あなたは私の運命だと」

瑚太朗

「…そりゃ」

「勝てねえや…」

…ミドウ。

やっぱりお前と同じ道じゃ、この先には行けそうもないよ。

ミドウ

『………フン』

『くだらねえ死に方は俺がゆるさねえ…』

『どこまでも、どこまででもだ…てめえは苦しみ続けて歩めよ…」

………。

…あいつの声は、もう響かなかった。

それが、俺の幻想なのか、あいつ自身の幻影なのかわからないけど…。

生き抜いて見せろ、と。

瑚太朗

(…生かしてくれたのか、あいつが…) 

 

咲夜の贖罪

咲夜

「私は、あなたを守れませんでした」

「けれど…」

「今度は、誓いを果たせそうです」

「…許して、頂けるでしょうか」

瑚太朗

「……ばかやろう……」

咲夜の思いが伝わってくる。

贖罪。

ただそれだけで。

あいつは、ただ…。

その身を散らして誰かを守るためだけに、これまで現世に身を残し続けていたんだ。

どれだけの後悔を重ねてきたんだろう。

どれだけの苦しみを背負ってきたんだろう。

どれだけの強い思いを…。

瑚太朗

「けどよ…」

「違うだろう…」

「お前、守るべき人、泣かせてんじゃねえか…」

「手前勝手に…」

「手前勝手に散らしてんじゃねぇよ!!」

咲夜

「大丈夫でしょう」

「あなたがいるじゃないですか」

「―――ちはやさんの涙は、あなたが拭ってあげてください」

 

 咲夜戦またおまえかミドウ②

瑚太朗

「くそっ!」

何か…。

何か、無いか…!?

これを焼き切るだけの熱量…!

瞬間。

瑚太朗

「!?」

これ…。

瑚太朗

「ミドウのフォゴ…!?」

ミドウ

『勘違いするな、俺はテメエを認めねえ』

『テメエは、どこまでも歩き続けなきゃならねえんだよ…』

『地獄で眺める俺をもっと楽しませてみせろ。まだまだ歩き続けてみせろ』

『俺の歩けなかった道を…』

『そのふざけた足が絶望と破滅で崩れ落ちるまでなぁ!』

『俺はテメエのその姿を拝むためにこうしてるんだよォォォ!』

『ヒャハハハハハハハハハハハッ!!!!』

フォゴが…炎が、俺の剣へ宿る。

オーロラと炎が融合し、激しく揺らめく…オーロラ色の炎に。

この世の何とも形容しがたい状態を成す。

瑚太朗

「なんだよ…」

「じゃあお前は一生俺に手を貸してくれるってことだなぁっ!!」 

かつての敵の力を使うの最高にアツいしPhilosophyzは流れるし強すぎる。

 

咲夜との最後の掛け合い

咲夜

「超えてみたくありませんか、私を」

瑚太朗

「………」

咲夜

「ちなみに今の私は大地のエネルギーの影響で、ぶっちぎりに強くなっています」

「……超えてみませんか」

瑚太朗

「……へっ……」

「へへへ…」

咲夜

「何の笑いですか、気持ち悪いですね」

瑚太朗

「………」

オーロラの剣。

ずっと、道を切り開くために生み出してきた、俺の命の剣。

瑚太朗

「超えてやるよ、咲夜」

咲夜

「ええ」

「そうきてもらわねば、面白くありません」

花弁の剣。

ずっと、何かを守り続けてきた、咲夜の命の剣。

数歩。

距離を置いて対峙する。

天王寺瑚太朗、鳳咲夜。

桜の花弁舞い散る中。

二人の剣が、交差する。

―――どうだよ。もう負けねえぞ。

―――やるようになりましたね。私の指導のおかげですが。

―――その辺は、感謝してる。

―――ですが、あなたはそれ以上だった。

―――ああ。

―――ええ。

ちはや

「………」

「もう…」

「二人とも、馬鹿です…」 

 

ルチア

ルチアの毒を受け入れる瑚太朗

瑚太朗

「ルチアのそれが呪いの力なら。俺のこの力はそれを受け入れる力だ!」

全身を書き換えろ。毒に打ち克て。彼女を苛むこの痣を、焼き払え…!!

音なき鼓動が、礼拝堂全体を揺るがしたかに感じた。

全身を内なる炎が焼き尽くす。その熱さに視界さえ霞む。

ルチア

「やめろ天王寺瑚太朗…!!何もかもやめて、早くここから逃げ出せッ!!」

瑚太朗

「ここにお前をひとり、残してかよッ!!聞けねぇな、その頼みはッ」

「世界の誰にも受け入れられないなんて言葉は、二度吐かせねぇ!!ならばせかいで俺がたった一人、お前を受け容れてやるッ!!」

(中略)

瑚太朗

「目を開けろよ」

ルチア

「……て、……天王寺…」

瑚太朗

「受け容れたぜ。……此花ルチアの世界」

(中略)

ルチア

「痣が、……消えた………」

「ど、…どうして……?」

瑚太朗

「これが俺の力だとしか、説明できない」

ルチア

「……お、…お前は、…何者なんだ……」

瑚太朗

天王寺瑚太朗。高校2年。此花ルチアの友人だ」

「友人ってのはな。……ひとりぼっちにはしない、ってことだぜ」 

 瑚太朗のセリフ臭いけどかっこいい。あとこれまで隠してきた異能で解決するの最高なんだよね。

 

朱音

朱音さんかわいい

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朱音を庇うしまこ

しまこ

「わたしがやりましたっ!」

言葉を発した。

刑事

「…ん?」

しまこ

「わたしが世界をほろぼしました!わたしがやりました!」

泣きながら叫ぶ。

「わたしがかんがえました!わたしが計画しました!」

「だって、わたし全部説明できます!」

「わたし、救済のことぜんぶ話せますから!」

「わたしがやったんです…。だから…瑚太朗、朱音…やってません…」

「やって…ない…」

朱音

「しまこ…」 

 

静流

静流の日記

 二十一日目

 

みつけちゃった。

瑚太朗の声が、本当に、久しぶりに聞けた。

嬉しくて、涙が出てきた。

内容は、たぶんラブレター。

以下、内容。

…静流へ

なんもしてやれない俺だけど、ちょっと静流に喜んでもらおうと思って、こんなことしてます

えー…よ、よろこんでくれよな!

あの、そうだ…音楽ってさ。なんか、ずっと聴いてると、

最初あんま好きでもなかった曲が、だんだん気に入ってくるもんなんだ。

なんかいいよな、そういうのってさ

好きな曲だって、ずっと聴いてたら、エンドレスで頭の中に流れて、口ずさんでみたりさ。

俺と静流も…ずっと一緒にいたら、もっとそういう感じに…

ぐぅわやっべえ、今のなし←おもしろい

…まあ、そんな感じだけど、そんな俺からラヴなソングを集めてみたって寸法だ。

それじゃ、聴いてくれ!ラヴをこめて!

 

俺がずっと伝え続けるのは、ただ一つの想い乗せ、

「愛してる」それだけです

 

本当に、瑚太朗はうたがへただ。

けど、こんな時でも、楽しい。

瑚太朗と一緒にいるの、本当に楽しかったの。

もっといっぱい、へたな歌聴きたかった。

あんまり好きじゃなかった歌だって、好きになったよ。

前から好きだった歌、もっと好きになったよ。

 

で、気づいた。

うれしいって、どうやって瑚太朗に伝えたらいいの

私だって一緒にききたいって思ってるよ

瑚太朗に会いたい

 こういう日記の展開に弱い。

 

 瑚太朗のへたな歌、また聴く。ちょっと私バージョン。

 

私がずっと伝え続けるのは、ただ一つの想い乗せ、

「愛してる」それだけです

 それからEDの「恋文」。歌詞にこれ使うのずるすぎるでしょ。

これぞエロゲソングって感じで大好き。

 

小鳥

瑚太朗がみんなの優しさに気づくところ

瑚太朗

「だって俺は…最初…あいつと俺と小鳥で…うまくやれるって思ってたから」

「ひとりは孤独で、ふたりは妥協、でも3人からなら…」

「3人からなら、互いに呼び交わす『みんな』になれるから

それを、きっとサークルと呼ぶ。

瑚太朗

「『みんな』って、希望だ」

「どこかの誰かになりたい者たちにとって、それは…救いだから」

「だからどこかに所属したがる。家族になりたがる。一員に」

「人は誰も成員になるために、生きてる」

(中略)

担任

「でも吉野君だけは、決してあなたを特別扱いしなかったんです」

瑚太朗

「…はい」

担任

「あなたもそれを感じていたからこそ、積極的に話しかけていたんでしょ

うね」

瑚太朗

「はい」

担任

「私達の態度は、あなたにとって侮辱的な同情でしたか?」

瑚太朗

「侮辱か、だって?ハハッ」

「いいえ、先生。そんなことない。絶対にない」

「…同情されたら、嬉しいでしょ、普通」

「先生、それとみんなも」

「あり…あと…っ」

舌がもつれて、うまく話せなかった。

駄目だ。

また涙が塊となって出てくる。

ぐっと喉の奥が詰まる。

どうしようもない状態に陥る。

何人もの手が、俺の肩に置かれていた。

クラスのみんなの手。

男子も女子もごっちゃになって。

俺も自分の手を上に乗せた。

遠くなんてなかったよ。

最初から、どこかの誰かになれてたよ。

とうの昔に、俺は満ち足りていた。

 

まとめ

たぶんばれてると思いますが、ちはや√がめちゃくちゃ好きです。あとは静流√の終盤もとても好きでした。

Moon編Terra編については、両者の関係が難しくよくわかりませんでしたが、クリア後にMemoryで篝の項目を読んだら何となくつかめた気がします。特にTerra編は、特別ここが好き!っていうよりは、瑚太朗の人生が最初から最後まで面白かったのでよかったです。

BGMはScene shifts thereとReplyがお気に入り。

さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation- 応援中!!