『はつゆきさくら』好きなところメモ

ネタバレしかありません。

 

 

あずま①

初雪

「自分で自分を呪って、いっちょまえのゴーストにでもなったつもりかよ、三下ぁ」

「この通り、俺は、百の呪いを抱き、ゴーストを率いる王」

「ゴーストチャイルドだ」

ナイトメア

「ぅ……」

「なんで……」

初雪

「あぁ?」

ナイトメア

「なんで、なんでなんで。ほっといてよっ。メアのことなんて、ほっといてよ」

初雪

「……」

「ほっとかねぇよ」

「おい。これも一種の復讐だぞ」

ナイトメア

「……え?」

「てめぇのおせっかいが、ほんとうにうざかった」

「だから、復讐してやりたくなるよ、あずま」

「よくしりもしねぇ奴に、あれやこれやと、正論らしきことを押しつけられるのは、なんてうっとうしいんだろうなぁ。あずま」

ナイトメア

「……っ」

初雪

「人を呪わば穴2つ。人をおせっかいすれば、帰ってくるものだ。なぁ」

「お前風に言わせてもらおうか、あずま」

「なんでお前はそうなんだ」

「改めろ」

「俺が改めさせてやる」

 

あずま②

うわさA

「うん。駅前のスケート場で……営業時間が終わった後、あの子が1人で踊っていたって、噂もあるんだよ」

「それは月の無い夜に、誰もいないリンクの上で……」

「最初は1人で踊っているのかなって思ったら……」

「よーく目を凝らしたら、一緒に踊っている男の人がいたの」

「男の人は青い顔で。血走った目をしていてね。まるでゾンビみたいなんだって」

「2人はそうしてずぅっと、滑っていたんだって」

うわさB

「ホラーだね」

うわさA

「うん。ホラーはホラーだけど」

「全然、怖くなかったって」

「2人の様子は……」

「とてもきれいで」

「幸せそうだったって」





綾①

初雪

「明後日、なんかバレンタイン祭なんてものがあるらしいな」

「『なんてもの』なんて、君、学園生の自覚ゼロだね。一大イベントじゃないか」

初雪

「俺は知らなかったな」

「ゆきちらしいというか何というか。私の後輩達が、がんばって運営してるんだから、楽しんであげてよ」

初雪

「まぁ……」

「そうだな。じゃぁ」

「?」

初雪

「暇なら、付き合え」

「…………」

不意を突かれたように、小坂井綾は目を大きくしばたたかせながら、こちらを見返す。

「それはあれかい。……キスのお礼かい」

初雪

「いや……。なんで礼、なんだ」

「特に理由なんてない。暇だから」

「暇だから、と」

なにやら不満げに口元を突きだし、小坂井綾は皿洗いに戻りながら、淡々と口にする。

「私はなかなか暇じゃないんだよ」

「当日の手伝いを、後輩から頼まれているんだ。人手が必要だからね」

初雪

「そうか。じゃぁいい」

誘いはした。東雲への義理は果たしたというところだ。

「…………」

初雪

「……なんだよ」

「ゆきち、君。なんでそこですっと引いちゃうんだい」

「女の子は強引なのに、弱いものだよ」

初雪

「知らん。お前が女の子ってたまか」

「…………」

「まぁ、本当は後輩ががんばることで、生徒会を引退した私が出張するのはよくないんだよね」

初雪

「あぁそう」

「よくないんだよ」

「ちら」

初雪

「…………」

「ちら」

初雪

「さて、片付け片付け」

「ゆきち、ごめんよ」

初雪

「何がごめんなんだ」

「ゆきち、知ってるかい。明後日、バレンタイン祭なんてものがあるらしい」

初雪

「そうかよ」

「暇なら付き合えよ」

 

綾②

「ちょっと見てもらいたい資料があるんだよ」

初雪

「だから、なんだよ……」

「……ん」

初雪

「!!」

「お前、何の前振りもなく、人を呼んでは……」

「呼んでは?」

初雪

「……っ」

「嫌?」

(中略)

「君は私のこと、好きなのかい」

初雪

「な、なんだそりゃ」

「私は好きだよ」

初雪

「……」

「……」

初雪

「いや、そりゃ……まぁ」

「……」

初雪

「好きだ……」

「……何を言い出すんだい。恥ずかしい」

初雪

「てめぇが言わせたようなもんだよなぁ!?」

「まぁ、私だって好きな人に嫌われるのはいやだからね。君が、いやと言うならキスは控えよう」

初雪

「……」

「嫌?」

初雪

「いや、まぁ……」

「嫌じゃない」

「……」

初雪

「……」

「にっこり」

 

綾③

「夢だったんだよ」

初雪

「夢?」

モーニングコーヒーを、こうして……好きな人と迎えた朝に飲むのが、ほら、そういう歌があるでしょ。あの曲が、昔から好きでね」

初雪

「……」

「らしくないって顔をしてるね」

初雪

「正直な」

「あんまりに自分とかけ離れたものだからこそ、憧れだったんだよ。そういうものじゃないか」

「縁はなくても、風景だけはあったんだよ。女の子らしい憧れとしてね」

「でも、つきつめて考えようとするとぴんとこない。隣に、どんな男の子をおいてみても、きゅんとこない」

「だからそれは、夢でしかなかった。あり得ない、風景だった」

初雪

「今は……」

「きゅん死しそう」

 

シロクマちゃん

シロクマ

「ほんとのこと話してくれないの?」

初雪

「言ったところで、お前には理解できないだろうよ」

シロクマ

「……」

「シロクマが子供だから?」

初雪

「あ?」

シロクマ

「子供で、人の気持ちとか、いろんなことが分からないけど……」

初雪

「……別に」

シロクマ

「でも、分かっていることだってあるんだよ」

初雪

「?」

シロクマ

「シロクマは、子供だけど……」

「でも、店長のことが好きだよ」

初雪

「……」

シロクマ

「女の子として……好きだから」

初雪

「そうか」

(中略)

シロクマ

「写真とりたい」

初雪

「写真?そんなものでいいのか」

シロクマ

「それで、店長に、明るい顔してほしい」

初雪

「しょうがねぇな」

カシャ。

シロクマ

「えへへ」

写真を眺めながら、ご満悦だった。

一途に写真飾ってるの好きすぎる。

きゃわたんだねぇ。

初雪と普通に結ばれるお話ではないけれど、入学から卒業まででシロクマちゃんの成長を描いてて好きです。

 

 

ラン

ランだけは味方でいてくれて、励ましてくれるの好き。

 

桜①

「なにより、朝から……2人で……こうして」

「ちら」

初雪

「なんだよ」

「言えるかぱーんち」

初雪

「…………」

「……うぜぇ」

と言うか、一晩で機嫌が直ってやがる。

朝から若干、ついていけないテンションなのが困るが……

ぴゃーぴゃー怒られるよりは、このくらいが楽か。

「言えるかバニー」

朝からこのテンションと言うのも、うっとうしいっちゃぁ、うっとうしいが。

……まぁ、初体験を忘れたってのは、確かに俺が悪い。今朝くらい、機嫌とっておくか。

初雪

「おい、玉樹」

「うん?」

初雪

「お前、可愛いな」

「……」

「はい?」

初雪

「今朝のお前はなんというか……みずみずしい。昨晩、あれだけ風呂に入ったからかな」

「ど、どうしたの。いきなり。みずみずしい?トマト?」

初雪

「あぁ、よく熟れたトマトのようだ。ぴんとはりがあって、甘みがありそうだ。かぶりつきたいくらいだぜ」

「かか、かぶりつく」

初雪

「なんなら、ここで」

「え、ええ!?」

初雪

「かぶりついていいか、玉樹」

「ぴゃ」

「ぴゃー」

「河野君がおかしいよー」

逃げていった。

(中略)

しばらく歩くと、こそこそと電柱の陰で玉樹が待っていた。

「やっぱりかぶりついてくれますか」

初雪

「どこらへん」

「ここらへん」

初雪

「かぷ」

「あ……」

「卒業アルバムを作らなければならないっ」

初雪

「あぁ。そうだな」

「けども」

あずま

「けども」

「?」

「ものすごいやり取りを直前に見てしまったせいか、まともに初雪と目を合わせられないぜ」

初雪

「あぁ?何の話だ」

……

「かぷ」

あずま

「あ……」

「…………」

初雪

「お前等、いたのか……?」



桜②

「あなたのあだな」

初雪

「あだな?」

「ずっと河野君というのも、どこかよそよそしいよね。もっと、愛称みたいなものがいると思うんだ。ど、同棲するほどの、恋人なんだからぴゃー!」

初雪

「……」

(中略)

「国内にこだわるからいけないんだ。これからのグローバル社会……あだなもグローバルでなくては」

「スノウ……」

「すのう……すのうちゃん……」

「すーちゃん」

「すーちゃん!」

初雪

「は……」

「ねぇな。そこまで遠ざかってんだよ。グローバルすぎだ」

「いいじゃん。可愛いよ」

初雪

「可愛いからダメっつってんだ」

「すーちゃん」

初雪

「……」

「すーちゃん♪」

初雪

「……」

「すーちゃん。すーちゃん、すっきゃねん」

「なんちゃってぴゃーぴゃー!」

初雪

「てめぇが自分1人で喜んでるだけじゃねぇか」

「大体な、俺は雪って名前じゃなくて、初雪って名前だからな。ただの雪じゃねぇところに、アイデンティティーがあるはずなのに、それじゃぁ台無しだろう」

「は」

「それもそうだ!」

初雪

「しょせん、てめぇにはそのへんが限界ってこった」

「挑戦的なことを言ってくれる。この玉樹桜に。にやり」

初雪

「誰だよ」

「ならば、こんなあだ名はどうだ!」

初雪

「どんなだ」

「すーちゃんを残しつつ、初というコンセプトも拾って行く。和洋折衷によって生まれる、そのあだ名は」

初雪

「そのあだ名は!?」

「はじめてのすーちゃん!」

初雪

「……」

「シネ」

「シネじゃなくてシネ」



桜③

「ふぅ……河野君」

「……ん?」

「私、何書いてた?」

「恥ずかしいもの書いちゃった気がする……。消さないと」

「こんなの見つかったら河野君に何を言われるかっ」

「黒板消し黒板消し……ないよ?」

「制服で……。わぁぁぁ。汚れるっ」

「ぴゃー!誰か来た!逃げろー」

初雪

「…………」

「ん?玉樹か」

まだ5分前だってのに律儀に来てやがるな。

と思ったら、向こうのドアから、そそくさと逃げ出しやがった。

俺は、玉樹が立っていた黒板と、去っていった方を見比べる。

初雪

「はぁん」

黒板に、何か書いていたようだが。

教壇まで歩いていく。そこには……

初雪

「ぶ──」

「ななななななな」

「何、書いているんだ、あの恥知らずめ」

「……」

なんか、消すのもためらわれるじゃねぇか。

いや、消せばいいんだけどさ。しかし、なぜかためらわれる。なぜだ。

微妙に改造して、別の何かに出来ないものか。

あずま

「先輩、なに書いてるんですか」

初雪

「!?」

「さては!いやらしいラクガキしてたんだぜ」

あずま

「ええ!?なにやってるんですかっ。神聖なる、黒板に、この人はっ」

初雪

「ちがう」

あずま

「あ、消そうとしてる」

「のぞちゃん、捕まえて」

「どーん」

初雪

「てめぇ、ふざけるな」

あずま

「そんな見られたくないようなもの、書くのが悪いんです」

初雪

「だから違うって」

あずま

「一体何を」

「…………」

あずま

「…………」

あずま・希

「……」

黒板に描かれたそれを見て、あずまと希の動きが固まった。

あずま

「あの……」

「いや……」

初雪

「なんか言えよ」

「ちなみに俺が書いたんじゃないからな」

あずま

「めっそうもない」

「めっそうもない」

「初雪が書いたなんて、思いもしない」

あずま

「同じく」

「ただ、気が付いたら……自然と……チョークを走らせていたんですよね。あふぅ」

初雪

「思ってんじゃねーか!それも、斜め上に気持ち悪い想像してるじゃねえか!」

「違うっつーの!これは……っ」

「これは……」

玉樹だと、言ってしまえばいい。が、それはそれで、なんか妙に、嫌だ。

(中略)

もとはといえば、あの馬鹿が……

「あぁ、河野君」

初雪

「……」

「?ども」

初雪

「お前……」

「?」

初雪

「お前馬鹿か」

「!!」

「出会った瞬間に、私の何を見切ったと言うのかっ」

初雪

「とうに全部見きってるわ。馬鹿め」

「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿」

「痛い痛い痛い」

「や、やぁ」

「なにするのっ」

初雪

「てめぇが」

「ぴゃー」

「何するの」

初雪

「てめぇが」

「ぴゃー」

 

桜④

野郎で掃除と買い出しをして、女子連中が台所で調理に励んでいる。

あずま

「先輩に何か作ってあげてるんですか?」

「少し……」

竹田

「いいねぇ。新婚だねぇ」

「し、新婚って、ぴゃー」

向こうで玉樹がいろいろと冷やかされていた。

やつがぼろを出さないか、気が気でない。

金崎

「ねぇ。たまごっち、醬油どこ?」

「ん、あれ……」

学園にいる時はそれなりに、気を張っている奴だが、家ということで気がゆるんだ馬鹿が何かしでかさないか、心配だった。

「ねぇ、すーちゃん。醤油どこ」

初雪

「……」

一同

「……」

早速やりやがった。

「失礼。家にいるもので、気がゆるんでいました」

「すーちゃん?」

あずま

「すーちゃんって、なんですか玉樹先輩」

遠すぎて、俺のあだ名とは気付かれなかった。

「釣りアホ日誌?」

あずま

「でも、先輩に呼びかけていましたよね」

このクソアマ、突っ込んできやがった。

あずま

「先輩のことすーちゃんって呼んでるんですか。なんですーちゃん」

「もう一度言ってください。なんか私、ドキドキしてきました」

好奇心そそられまくっている。

竹田

「なに今の、河野のあだ名なの?どこをどうこねくりまわして、すーちゃんになるわけ?」

「正しくは、『はじめてのすーちゃん』なんだよね」

初雪

「……」

「ところで、玉樹。お前のあだ名を考えたんだが」

「え、なにいきなり。皆の前で恥ずかしいなぁ」

初雪

「『はじめての殺人』とかどうだ」

「なんですかそれは!」

初雪

「俺の今の気持ちだ」

「怒ってるっ」

「逆に初雪はなんて呼んでるんだぜ?」

初雪

「よばねぇよ」

「チェリっこさくらって呼ぶはずだったのに、河野君はさっぱりなんだよね」

初雪

「当たり前だ」

「はじめてのすーちゃん。チェリっこさくら……」

あずま

「さすがの私も、ついていくのに必死。だけどついていきたい。そのモード」

初雪

「ついてくるな」

初雪と桜の同棲イチャイチャ本当に尊すぎる。。。

 

桜⑤

初雪

「あー……」

「なんで、俺って……」

「どこでも、一人なんだろう」

「……」

「あ……」

「私が、いるよ」

「……」

いつの間にか、俺は桜に手を引かれて歩いている。

どこに向かっているのだろう。

ウサギ

「ウィッキー」

なぜか、サクヤ……ウサ公まで一緒だ。

横顔で振り返りながら笑う桜に、声をかける。

初雪

「お前は……」

「そうか。ずっと近くにいてくれてたんだな」

「気づかなくてごめんな」

「ううん」

「時々、気づいてくれてたこと、知ってる」

「それは、私として、じゃなくても」

「風のように、匂いのように、私を感じてくれていたこと、知ってる」

「そうして、この冬に、最後にあなたと、一緒になれたから」

「死者として見続けていた夢を、叶えることが出来たから」

「河野君」

「さぁ。行こう」

初雪

「え?」

「懐かしい人達に会いに行こう」

「冬と春の境目に、死者はよみがえる。一瞬だけ」

「だから、一瞬だけ、会いに行こう」

この「冬と春の境目に、死者はよみがえる。一瞬だけ」って何気にラストの伏線だったんやね。

こういう他者を想って寄り添うのに心打たれるんだけど、これって『さくら、もゆ。』でも感じたことだった。振り返ってみて、改めて自分が感動するものの軸を再認識させられましたね。

yamicat.hatenablog.com

 

来栖

初雪

「嫌な想像に、行き着いたんだ」

来栖

「嫌な想像?なんだ」

初雪

「あんた、退学退学言って、俺をいろんな行事にけしかけて……」

「その流れで、最後に俺にまっとうな学園生活送らせようとしていたとか、じゃないよな」

来栖

「…………」

「はは」

「河野、お前、意外とメルヘンなんだな」

初雪

「…………」

確かに、とんだメルヘンだ。

来栖

「いいぞ、全てを美化して美しい思い出にかえていくがいい。それが未来を生きる知恵というやつだ」

初雪

「うざいな……」

「あと、お前……先日の夜、うちの前まで来てたか?なんか声を聞いたような気がして」

来栖

「知らん」

初雪

「そうかよ。じゃぁな」

……

来栖

「河野」

初雪

「ん?」

来栖

「……」

「退学おめでとう」

 

綾④

「あのときは、気づけなかった何かが、あったのかもしれない……」

初雪

「?」

「卒業式の日、私は感じたんだ。卒業の神様の存在を」

「それは、本当は……感じるだけではダメだった。あのとき確かに、見つけるべきだったんじゃないかって思った」

「今日この日、ここに来れば、あるいは、ってね」

初雪

「見つかったのか」

「さぁ……ね」

初雪

「…………そうか」

「俺も、未練があるんだ。卒業式に」

「未練って。今日がその卒業式じゃないか。やり残したことがあるならやっておきなよ」

初雪

「いや。去年の卒業式に」

「え……」

初雪

「……」

「本当は伝えたかったんだ」

「お前が……綾が覚えていようが、覚えていまいが」

「……ゆきち」

初雪

「恋人だったとか。それは別にしても……」

「感謝していたから、伝えようと思った」

「だから……」

「卒業おめでとう。綾」

「……」

「やぁ。未練が消えてしまった」

「これで私も、晴れて卒業か」

「じゃぁゆきちも」

初雪

「ん?」

「卒業おめでとう」

 

桜⑥

「初雪」

あずま

「先輩こっちこっち」

久保

「てめ、どこに行ってたんだ」

初雪

「あぁ?

「写真とるんだって」

あずま

「写真部の人が、アルバムのお礼にサービスしてくれるらしいですよ」

初雪

「ふーん?」

男子生徒G

「ほらほら、皆そこに並んで。入らないよ。もっと中央によって」

初雪

「あぁ?」

男子生徒G

「はい、チーズ」

……

「ちょちょちょちょ、ちょっと!」

「写真見てくれ」

あずま

「そんな。ウソ……」

初雪

「なんだよ」

あずま

「だって、これ、これって」

竹田

「これ……」

「これって……」

あずま

「ほら。先輩」

初雪

「な……」

「まったく」

「どんだけ、がっついた心霊写真だよ」

「桜」

 

さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation- 応援中!!