『夢と色でできている』感想

『夢と色でできている』クリアしました。絵や音楽が高水準で、ヒロインたちも可愛く楽しむことができました。かもめルートとヒーロルートがよかったです。

 

かもめ

かもめがとても可愛かったです。普段は藍をおちょくるのに、時々(というかしょっちゅう)アホになって恥ずかしくなるのが可愛かった。

また、かもめは可愛いだけでなく幼なじみとしてのキャラも際立っていました。

かもめは、なぜ俺がいると思ったんだろう。

どうやって俺の気持ちを読むことができたんだろう。

「まさか、おまえも読心術が使えるのか」

 「ええ」

いやらしい笑み。

「藍限定でね」

どうしておまえは、そうなんだ。

気づけば、俺のそばにいるんだよ。

妹の恋を除けば唯一、彼女は俺から離れていない。

いつだって、ふと横を見ると、そこにいた。

それが、黒羽かもめという女の子。

俺が頼りにしている、幼なじみだ。

 防衛軍が解散してもいつも側にいてくれたかもめ。そんなかもめが自分の恋心を隠して、藍と誰かを結ばせようとする姿はとても健気でした。

 

藍の言葉が、虚勢の盾をいとも容易く突き抜けて、かもめの胸の奥深いところをつかむ。

涙が止まらなくなった。

感極まって、止めどなく頬を伝っている。

「藍……お願い……」

「助けて……」

かもめはついに、弱い自分を見せた。

「あなたに……助けて欲しいよう……」

 強がってしまうかもめが藍を頼るようになるシーンがとても好きです。

 

ヒーロ

ヒーロルートより先にかもめルートを攻略したのですが、それによってこのルートでもかもめの良さを感じることができました。

 「とにかく、あなたは藍のことが好きなのよね」

「ぐすっ……」

「な、なんで泣くのよ。びっくりするじゃない」

「よくわからないけど、この気持ちを意識しすぎると、涙が出てくるんだぞ……」

(ほんと、この子は昔と変わらず純真ね……。私がいくら望んでも手に入れられないものを持っている)

(だからこそ、誰を応援しようか悩んだ末に、私はあなたを選んだのよ)

かもめ……。このシーンではかもめの健気さに心が締め付けられました。

 

さて、ヒーロについてですが、最初はあまりにも子どもっぽいヒーロのことが苦手でした。性に無知で「ドーテイって食えるのか?」みたいな発言にいちいちイライラしていました。

しかし、ヒーロの告白シーンではこれまでのイライラを吹き飛ばすくらいヒーロのことが好きになりました。

「これ……初雪だ……」

「ホワイトクリスマスだ……!」

ヒーロは両腕を広げ、初雪を迎え入れる。

これこそが、最高のクリスマスプレゼントだと言わんばかりに。

悔しいな……。

ホワイトクリスマスだなんて、反則だよな……。

これ以上にヒーロを喜ばせられるプレゼントなんて、思いつかねえよ……。

「好きだよ……」

まるで、この雪に後押しされたように。

「あたしは、藍のことが、好きなんだ」

ヒーロがぽつりと、心情を吐露した。

 この好きな想いに満ちてポロっと出てしまうような告白好きなんですよね……。ここからヒーロのことが好きになって後のイチャラブも楽しむことができました。

 

全体を通して、防衛軍や防衛部、そしてカラーベルを通して「仲間たちとの絆」をテーマに描かれてていました。今になって思うのは、僕が好きなかもめルートとヒーロルートでは超常現象が絡んでいなかったなぁと。真面目なシーンはありつつも、軽快なギャグが織り交ぜられていて楽しくプレイすることができたルートでした。

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ウミネコブラックすち。

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