『天使のいない12月』感想
評価:Cランク★★☆☆☆
タイトル通り終始鬱屈とした雰囲気で、登場人物みんな頭おかしかった。ヒロインのおかしさは√で語られるからいいんだけど、主人公がどうしてこんな捻くれたのかわからなかったのがなぁ……。思春期にありがちなあれだろうか。
口悪すぎだろ。最後までこの主人公を好きになることはできなかった。
- 透子
一番救いがある√。最後抱き合うシーンは割と好き。
ただ結ばれるまでの過程がしのぶのメールのおかげだし、主人公何もしてない感は否めなかった。
- 雪緒
個人的に一番好きな√。今にも死んでしまいそうな雪緒が儚げで、このゲームにぴったりだと思う。
最後心中失敗したのはちょっと肩透かしを食らったけど、死ぬのが嫌だから消去法で生きていくっていうのは説得力があってよかった。
- 明日菜
一見人当たりはいいけれど、やっぱりこの娘も闇が深い。実は主人公を好きじゃないのに、自分のために付き合うっていうのがWA2の某ヒロインを彷彿とさせる。
こういう締め方は割と好き。
- 真帆
一番微妙な√。主人公の親友の彼女を寝取るっていう話だし、後味が悪すぎた。その上ヒロインがたち悪すぎ。
彼氏いるのに二番目に好きとか言ってキスしてくるのダメでしょ。完全にキープじゃん。元気で明るい雰囲気が可愛かったのに、それをすべてぶち壊すような行動が残念すぎた。
- しのぶ
えっち。一見優等生だが実は変態っていうのはそそられるものがある。ただその変態さに自己嫌悪して病んでいくの面倒くさすぎた。
この√も終わり方がなぁ……。透子や自分の変態さを吹っ切って主人公と一緒にいるようになったのが、やけになったようにしか見えない。そこに感動することはできなかった。
- 総評
雪緒>>>透子、明日菜>>しのぶ>>>>真帆って感じ。
どの√も最後にこの言葉があって、ただ問題を解決するのではなく、ハッピーエンドか?っていう終わり方が多いのが、良いところでありそして悪いところでもあると思う。このぼんやりとした終わり方に、より感動や美しさを見いだせればもっと好きになれたのかな。